ありぬやと試みがてら逢ひ見ねば
戯れにくきまでぞ恋しき
- 歌の意味
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逢わずにいても平気でいられるかと、試しがてら逢わずにいると、冗談では済まないほど恋しいことだ。
- 鑑賞
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巻第十九 雑体 1025
詞書「題しらず」
逢わずにいられるかどうか試してみたところ、戯れでは済まないほど恋しくなった、と自分の恋心を持て余す様子を軽妙に詠んだ歌である。自分を試すという理屈めいた発想と、その結果に困惑するさまに誹諧の趣がある。
作者は不明で、「よみ人しらず」とされている。
初句「ありぬやと」は、逢わずにいても耐えられるだろうか、と。「ぬ」は確述、「や」は疑問である。
二句「試みがてら」は、「がてら」が〜のついでに、の意である。
三句「逢ひ見ねば」は、逢わずにいると、の意である。
四句「戯れにくきまでぞ」は、冗談では済まないほど、の意で、「ぞ」は強意の係助詞である。
結句「恋しき」は、「ぞ」の結びで連体形となる。
こころむ:試す
たはぶる:ふざける、冗談を言う
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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古今和歌集
- 前の歌
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恋しきが方も方こそありと聞け 立てれ居れどもなき心地かな
- 次の歌
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みみなしの山のくちなし得てしかな おもひの色の下染めにせむ