さかしらに夏は人まね笹の葉の
さやぐ霜夜をわが独り寝る
- 歌の意味
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夏にはこざかしく人のまねをして独り寝をしていたが、今は笹の葉がさやさやと鳴る霜の夜を、私は独りで寝ることだ。
- 鑑賞
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巻第十九 雑体 1047
詞書「題しらず」
暑い夏の夜には人のまねをして独り寝を気取っていたが、寒い霜夜になってまで独り寝をする羽目になった、と自嘲する歌である。夏と冬の独り寝を対比させて、わが身の寂しさを滑稽に言い表している。
作者は不明で、「よみ人しらず」とされている。
初句「さかしらに」は、こざかしく、利口ぶって、の意である。
二句「夏は人まね」は、夏は人のまねをして独り寝をしていた、の意で、二句切れである。
三句「笹の葉の」は、四句の「さやぐ」の主語となる。
四句「さやぐ霜夜を」は、笹の葉が風にさやさやと鳴る冬の夜で、二句の「夏」と対比される。
結句「わが独り寝る」は、連体形で結び、余情を残す。
さかしら:こざかしいふるまい、利口ぶること
さやぐ:さやさやと音を立てる
しもよ:霜の降りる寒い夜
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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古今和歌集
- 前の歌
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鶯の去年の宿りの古巣とや 我には人のつれなかるらむ
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逢ふことの今ははつかになりぬれば 夜深からではつきなかりけり