雲晴れぬ浅間の山のあさましや
人の心を見てこそやまめ
- 歌の意味
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雲の晴れない浅間山ではないが、なんともあきれたことだ。あの人の本心を見きわめてから、この恋はやめにしよう。
- 鑑賞
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巻第十九 雑体 1050
詞書「題しらず」
「浅間の山」と「あさまし」の同音で導き、雲に覆われた浅間山のように本心の見えない相手にあきれる歌である。結句の「やまめ」に二句の「山」の音を響かせる言葉遊びに誹諧の趣がある。
作者の「なかき」は平中興である。平季長の子で、近江守などを務めた。
初句「雲晴れぬ」は、雲に覆われて頂が見えないことで、相手の心が見えないことを暗示する。
二句「浅間の山の」は、信濃の浅間山である。初句と二句が、同音の三句「あさまし」を導く序詞となる。
三句「あさましや」は、あきれたことだ、の意で、三句切れである。
四句「人の心を」は、相手の本心を、の意である。
結句「見てこそやまめ」は、「こそ」と已然形「め」の係り結びである。「止まめ」に二句の「山」の音を響かせている。
やむ:恋を「止む」意に、二句の「山」の音を響かせる
- 作者
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平中興
- 出典
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古今和歌集
- 前の歌
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もろこしの吉野の山にこもるとも 遅れむと思ふ我ならなくに
- 次の歌
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難波なる長柄の橋もつくるなり 今はわが身を何にたとへむ