何をして身のいたづらに老いぬらむ
年の思はむことぞやさしき
- 歌の意味
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何をしてきたというので、この身はむなしく老いてしまったのだろう。年がどう思うかと思うと、恥ずかしいことだ。
- 鑑賞
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巻第十九 雑体 1063
詞書「題しらず」
何も成し遂げないまま老いた身を、「年」という存在が見ていると擬人化し、年に対して恥ずかしいと言う歌である。年を人のように扱う発想に誹諧の趣がある。
作者は不明で、「よみ人しらず」とされている。
初句「何をして」は、何をしてきたので、と自問する。
二句「身のいたづらに」は、わが身がむなしく、の意である。
三句「老いぬらむ」は、「ぬ」が完了、「らむ」が原因推量で、老いてしまったのだろう、の意である。三句切れである。
四句「年の思はむ」は、年を擬人化し、年がどう思うであろうか、の意である。
結句「ことぞやさしき」は、「やさし」が恥ずかしい、身も細る思いだ、の意で、「ぞ」の結びで連体形となる。
おゆ:年をとる
とし:年齢、年月。ここでは擬人化される
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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古今和歌集
- 前の歌
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世の中はいかに苦しと思ふらむ ここらの人に恨みらるれば
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身は捨てつ心をだにもはふらさじ つひにはいかがなると知るべく