梅の花咲きての後のみなればや
すきものとのみ人の言ふらむ
- 歌の意味
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梅の花が咲いた後の実(身)だからだろうか、酸っぱいもの、好き者とばかり人が言うのだろう。
- 鑑賞
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巻第十九 雑体 1066
詞書「題しらず」
梅の実が酸っぱいことから、「すきもの」に「酸き物」と「好き者」、「み」に「実」と「身」を掛け、色好みと噂される自分を梅の実に見立てて弁解する歌である。誹諧歌の巻頭である本巻の第千十一首と同じく、「梅の花」を初句に置いている。
作者は不明で、「よみ人しらず」とされている。
初句「梅の花」は、誹諧歌の巻頭である本巻の第千十一首と同じ初句で、配列上呼応する。
二句「咲きての後の」は、花が咲いた後の、の意である。
三句「みなればや」は、梅の「実」と、わが「身」を掛ける掛詞である。「や」は疑問の係助詞である。
四句「すきものとのみ」は、「酸き物(酸っぱいもの)」と、色好みの「好き者」を掛ける掛詞である。
結句「人の言ふらむ」は、「らむ」が原因推量で、「や」の結びで連体形となる。
み:梅の「実」と、わが「身」を掛ける
すきもの:「酸き物(酸っぱいもの)」と、色好みの「好き者」を掛ける
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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古今和歌集
- 前の歌
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白雪のともにわが身はふりぬれど 心は消えぬものにぞありける
- 次の歌
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わびしらにましらな鳴きそあしひきの 山のかひある今日にやはあらぬ