君が代は限りもあらじ長浜の
真砂の数は読みつくすとも
- 歌の意味
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わが君の御代は限りもないだろう。たとえ長浜の砂の数は数えつくしたとしても。
- 鑑賞
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巻第二十 大歌所御歌 1085
詞書「神遊びの歌 返し物の歌」
長浜の無数の砂を数えつくすことがあっても、君の御代は尽きることがないと寿ぐ。数えきれないものを持ち出してさらにそれを超える長さをたたえる、賀歌の典型的な発想である。作者は記されていない。
返し物の歌は、神楽の中で調子を変えて歌われた歌をいうとされる。本巻の第千八十一首から第千八十六首までの一連で、第千八十二首以降の五首には、大嘗会で諸国から奉られた歌であることを示す左注が付く。
左注に「これは、仁和の御嘗の伊勢の国の歌」とあり、仁和の御嘗は光孝天皇の大嘗会を指し、伊勢国が奉った歌である。大嘗会は天皇が即位後に初めて行う新嘗祭で、悠紀、主基に選ばれた国がその国の地名を詠み込んだ歌を奉った。
初句「君が代は」は、わが君の御代はの意で、寿ぎの対象を示す。
二句「限りもあらじ」は、限りもないだろうの意で、「じ」は打消しの推量を表す。二句切れで、結論を先に言い切る。
三句「長浜の」は、伊勢国の浜の名で、奉る国の地名を詠み込む。
四句「真砂の数は」は、細かい砂の数はの意で、数えきれないもののたとえである。
結句「読みつくすとも」は、数えつくしたとしてもの意で、「読む」は数える意、「とも」は逆接の仮定を表す。二句と倒置の関係にあり、無限の長さを強調する。
まさご:細かい砂
よむ:数を数える
よみつくす:すべて数え終える
- 出典
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古今和歌集
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美濃の国関の藤川絶えずして 君に仕へむ万代までに
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近江のや鏡の山を立てたれば かねてぞ見ゆる君が千年は