みさぶらひ御笠と申せ宮城野の
木の下露は雨にまされり
- 歌の意味
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お供の方よ、ご主人に御笠をどうぞと申し上げなさい。宮城野の木の下の露は、雨にもまさるほどだ。
- 鑑賞
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巻第二十 大歌所御歌 1091
詞書は前の歌に続き「東歌 陸奥歌」
宮城野の木の下の露は雨より激しいので、お供の者は主人に笠を差し上げよと呼びかける。露の多さで宮城野の草木の深さを伝える歌で、宮城野は露や萩の名所として歌枕となった。作者は記されていない。
陸奥歌は、東歌のうち陸奥国(現在の東北地方)の風俗歌で、本巻の第千八十七首から第千九十三首までの七首がこの一連をなす。宮廷に取り入れられた地方の歌謡である。
初句「みさぶらひ」は、貴人のお供をする人への呼びかけで、「み」は敬意を表す接頭語である。
二句「御笠と申せ」は、御笠をどうぞと申し上げよの意で、命令形で供の者に呼びかける。二句切れである。
三句「宮城野の」は、陸奥国の野で、現在の宮城県仙台市の東部にあたる。
四句「木の下露は」は、木の枝葉から落ちる露はの意である。
結句「雨にまされり」は、雨にもまさっているの意で、「り」は存続を表す。笠を勧める理由を後から示す。
みさぶらひ:貴人に仕える供の者
このしたつゆ:木の枝葉から落ちる露
- 出典
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古今和歌集
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