潮干の御津の海女のくぐつ持ち
玉藻刈るらむいざ行きて見む
- 歌の意味
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潮が引いた御津の海女たちが、くぐつを持って玉藻を刈っているだろう。さあ、行って見よう。
- 鑑賞
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巻第三 雑歌 293
詞書は前の歌に続き「角麻呂の歌四首」
角麻呂の歌四首の二首目である。潮の引いた難波の御津で、海女たちが藻を入れる袋を持って玉藻を刈っているだろうと想像し、さあ見に行こうと誘っている。前歌の寂れた高津とは対照的に、生き生きとした浜の営みに心をひかれている。
角麻呂の歌四首は、難波の高津、御津、住吉など、摂津の海辺の地を詠んだ一連である。
作者の角麻呂は伝未詳の人物である。
初句「潮干の」 潮が引いた、の意で、四音の字足らずである。
二句「御津の海女の」 御津は難波の港で、六音の字余りである。
三句「くぐつ持ち」 くぐつは藻などを入れる網の袋である。
四句「玉藻刈るらむ」 「らむ」は現在推量で、今ごろ刈っているだろう、の意である。ここで句切れとなる。
結句「いざ行きて見む」 「いざ」は誘いかける語、「む」は意志、勧誘で、さあ行って見よう、と明るく結んでいる。
くぐつ:藻などを入れる、藁や葦で編んだ袋
みつ:難波の港
- 作者
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角麻呂
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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ひさかたの天の探女が岩船の 泊てし高津はあせにけるかも
- 次の歌
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風をいたみ沖つ白波高からし 海人の釣舟浜に帰りぬ