妹が家に咲きたる花の梅の花
実にしなりなばかもかくもせむ
- 歌の意味
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あなたの家に咲いている花の梅の花が、実になったならば、どのようにでもしよう。
- 鑑賞
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巻第三 譬喩歌 399
詞書は前の歌に続き「藤原朝臣八束の梅の歌二首」と注「八束は後の名は真楯、房前の第三子なり」
巻第三の譬喩歌の部に収められた歌である。前歌と一組の歌である。恋しい女の家の梅の花が実になったならば、その時はどのようにでもしようと、恋の成就を梅の結実にたとえている。前歌の「事は定めむ」を「かもかくもせむ」と言い替え、同じ趣向を重ねている。
作者の藤原八束は藤原房前の三男で、のちに真楯と名を改め、大納言に至った。天平神護二年(766)に没した。
初句「妹が家に」 前歌と同じ初句で、恋しい女の家に、の意である。
二句「咲きたる花の」 咲いている花の、の意である。
三句「梅の花」 二句の「花」を受けて、梅の花と重ねて示している。
四句「実にしなりなば」 「し」は強意、「なば」は完了の仮定で、実になったならば、の意である。
結句「かもかくもせむ」 どのようにでもしよう、の意で、前歌の結句「事は定めむ」に対応している。
み:果実
- 作者
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藤原八束
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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妹が家に咲きたる梅のいつもいつも なりなむ時に事は定めむ
- 次の歌
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梅の花咲きて散りぬと人は言へど 我が標結ひし枝にあらめやも