長き夜をひとりや寝むと君が言へば
過ぎにし人の思ほゆらくに
- 歌の意味
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長い夜をひとりで寝るのかとあなたが言うので、亡くなった人のことが思われてならない。
- 鑑賞
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巻第三 挽歌 463
詞書は前の歌に続き「十一年己卯夏六月、大伴宿禰家持の亡妾を悲傷して作る歌一首」の「弟大伴宿禰書持の即ち和ふる歌一首」
兄の家持の前歌に、弟の書持がその場ですぐに和した歌である。長い夜をひとりで寝るのかと兄が言うのを聞くと、自分も亡くなった人のことが思われてならないと、兄の悲しみに寄り添っている。前歌の「長き夜を」「ひとり」「寝む」をそのまま受けて応じている。
作者の大伴書持は大伴旅人の子で、家持の弟である。天平十八年(746)に若くして没した。
初句「長き夜を」 前歌の結句の「長き夜を」を受けている。
二句「ひとりや寝むと」 「や」は疑問で、ひとりで寝るのかと、の意である。前歌の四句と結句を受けている。
三句「君が言へば」 兄のあなたが言うので、の意である。
四句「過ぎにし人の」 「過ぐ」は亡くなる意で、亡くなった人の、の意である。
結句「思ほゆらくに」 「思ほゆらく」は「思ほゆ」のク語法、「に」は詠嘆で、思われてならないことよ、と結んでいる。
すぐ:亡くなる、世を去る
- 作者
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大伴書持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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今よりは秋風寒く吹きなむを いかにかひとり長き夜を寝む
- 次の歌
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秋さらば見つつ偲へと妹が植ゑし やどのなでしこ咲きにけるかも