- 歌の意味
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天地の神々もお助けください。旅をして行くあなたが、家に着くまで。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 549
詞書「五年戊辰、大宰少弐石川足人朝臣の遷任するに、筑前国の蘆城の駅家に餞する歌三首」
神亀五年、大宰少弐の石川足人が他の官職に移ることになり、筑前国の蘆城の駅家で送別の宴を開いたときの三首の最初の歌である。天地の神々に、旅行く人が無事に家に帰り着くまで守ってくれるよう祈る。旅の安全を神に願う素朴で真剣な祈りの歌である。
左注に「右の三首は作者未詳」とあり、作者は伝わらない。大宰府の官人の誰かが送別の宴で詠んだものとみられる。
初句「天地の」は、天の神と地の神のの意で、あらゆる神々を指す。
二句「神も助けよ」は、神々もお助けくださいの意で、命令形で祈りを表す。ここで切れる二句切れである。
三句「草枕」は「旅」にかかる枕詞で、旅寝の枕を草で結ぶことからいう。
四句「旅行く君が」は、旅をして行くあなたがの意である。
結句「家にいたるまで」は八音の字余りで、家に着くまでの意となる。倒置によって、加護を願う期間を最後に示している。
うまや:街道に置かれ、官人の旅に馬や宿を供した施設
- 出典
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万葉集
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今夜の早く明けなばすべをなみ 秋の百夜を願ひつるかも
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大船の思ひ頼みし君が去なば 我れは恋ひむな直に逢ふまでに