- 歌の意味
- 天地とともにいつまでも住み続けようと思っていた、この家の庭よ。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 578
詞書「大伴宿祢三依の悲別の歌一首」
別れを悲しむ歌で、天地とともにいつまでも住もうと思っていた家の庭を離れる寂しさを詠む。大伴旅人の死に際して、旅人の邸を去る時の歌とする説があり、挽歌的な趣をもつ。
作者の大伴三依は、大伴御行の子とされる官人である。
初句「天地と」は、天地とともにの意で、永遠に続くものの象徴として示される。
二句「ともに久しく」は、いっしょにいつまでもの意である。
三句「住まはむと」の「住まふ」は住み続ける、「む」は意志を表し、住み続けようとの意となる。
四句「思ひてありし」は、思っていたの意で、「し」は過去の助動詞「き」の連体形である。
結句「家の庭はも」の「はも」は詠嘆を表し、家の庭よの意となる。失われるものへの深い思いを込めて結ぶ。
すまふ:住み続ける
- 作者
- 大伴三依
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 我が衣人にな着せそ網引する 難波壮士の手には触るとも
- 次の歌
- 見まつりていまだ時だに変らねば 年月のごと思ほゆる君