天地の神の理なくはこそ
我が思ふ君に逢はず死にせめ
- 歌の意味
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天地の神々の道理というものがないのならば、私の思うあなたに逢わずに死ぬこともあろう。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 605
詞書は前の歌に続き「笠女郎の大伴宿祢家持に贈る歌二十四首」
天地の神々の道理がないのならば、思う人に逢わずに死ぬこともあろうと詠む歌である。裏を返せば、神々に道理がある以上、必ず逢えるはずだという強い願いと確信が込められている。
作者の笠女郎は、奈良時代の女流歌人で、大伴家持に多くの恋の歌を贈った。伝は未詳である。
初句「天地の」は、天の神と地の神のの意である。
二句「神の理」は、神々の道理、筋道の意である。
三句「なくはこそ」の「なくは」はないならばの意、「こそ」は強調の係助詞で、結びは結句の「め」である。
四句「我が思ふ君に」は、私の思うあなたにの意である。
結句「逢はず死にせめ」は、逢わずに死ぬこともあろうの意で、「め」は推量の助動詞「む」の已然形として「こそ」の結びとなる。
ことわり:道理、筋道
- 作者
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笠女郎
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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剣大刀身に取り添ふと夢に見つ 何のさがぞも君に逢はむため
- 次の歌
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我れも思ふ人もな忘れおほなわに 浦吹く風のやむ時もなし