- 歌の意味
- 家にいて見ても見飽きないのに、旅にまで妻と一緒にいるのがうらやましいことだ。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 634
詞書は前の歌に続き「娘子の報へ贈る歌二首」
湯原王が旅に妻を連れていることを知り、家にいても見飽きない妻と旅でも一緒にいるとはうらやましいと、からかい交じりに詠む歌である。相手に妻がいることを皮肉る、機知に富んだ歌である。
作者は、湯原王と歌を交わした女性で、名は伝わらない。
初句「家にして」は、家にいての意である。
二句「見れど飽かぬを」は、見ても見飽きないのにの意で、「を」は逆接の接続助詞である。
三句「草枕」は「旅」にかかる枕詞である。
四句「旅にも妻と」は、旅にまで妻との意である。
結句「あるが羨しさ」は、一緒にいるのがうらやましいことだの意で、体言止めで結ぶ。
つま:妻
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- ここだくも思ひけめかも敷栲の 枕片さる夢に見え来し
- 次の歌
- 草枕旅には妻は率たれども 櫛笥のうちの玉をこそ思へ