相見ずて日長くなりぬこの頃は
いかに幸くやいふかし我妹
- 歌の意味
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逢わないまま日数が長くなった。このごろはどのように元気でいるのか、気がかりだ、あなた。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 648
詞書「大伴宿祢駿河麻呂の歌一首」
逢わずに日が長くなったので、このごろ無事でいるのか気がかりだと、相手の安否を気づかう歌である。前の恨みの応酬から一転して、相手を思いやる温かさが感じられる。
作者の大伴駿河麻呂は、大伴御行の孫とされる官人で、坂上郎女の娘の坂上二嬢の夫となった。
初句「相見ずて」は、逢わないでの意である。
二句「日長くなりぬ」は、日数が長くなったの意で、「日」は「け」と読む。ここで切れる二句切れである。本巻巻頭の第四百八十四首の「長き日」に通う表現である。
三句「この頃は」は、このごろはの意である。
四句「いかに幸くや」の「幸く」は無事での意で、どのように無事でいるのかの意となる。
結句「いふかし我妹」の「いふかし」は気がかりだの意で、気がかりだ、あなたと呼びかけて結ぶ。
け:日。複数の日、日数
- 作者
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大伴駿河麻呂
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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心には忘るる日なく思へども 人の言こそ繁き君にあれ
- 次の歌
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夏葛の絶えぬ使のよどめれば 事しもあるごと思ひつるかも