我妹子は常世の国に住みけらし
昔見しより変若ましにけり
- 歌の意味
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いとしいあの人は常世の国に住んでいたらしい。昔逢った時よりも若返っていることだ。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 650
詞書「大伴宿祢三依の離れてまた相ひて歓ぶ歌一首」
別れていた人と再会した喜びを詠む歌である。昔逢った時よりも若返って見えるので、不老不死の常世の国に住んでいたのだろうと相手をほめる。再会の喜びを、相手の若々しさを讃える形で表している。本巻の第六百二十七首、第六百二十八首の「変若水」と同じく、若返りを詠んでいる。
作者の大伴三依は、大伴御行の子とされる官人である。
初句「我妹子は」は、いとしい人はの意である。
二句「常世の国に」は、海の彼方にある不老不死の理想郷にの意である。
三句「住みけらし」の「けらし」は過去の推定で、住んでいたらしいの意となる。ここで切れる三句切れである。
四句「昔見しより」は、昔逢った時よりもの意である。
結句「変若ましにけり」の「変若つ」は若返るの意で、若返っていることだの意となる。
とこよのくに:海の彼方にあるとされた不老不死の理想郷
をつ:若返る
- 作者
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大伴三依
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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夏葛の絶えぬ使のよどめれば 事しもあるごと思ひつるかも
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ひさかたの天の露霜置きにけり 家なる人も待ち恋ひぬらむ