恋ひ恋ひて逢へる時だにうるはしき
言尽してよ長くと思はば
- 歌の意味
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恋い焦がれてやっと逢えた時くらいは、やさしい言葉を尽くしてください。末長くと思うのならば。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 661
詞書は前の歌に続き「大伴坂上郎女の歌六首」
六首の最後の歌で、恋い焦がれてようやく逢えた時くらいは、やさしい言葉を尽くしてほしい、末長くと思うならばと求める。一連の中で相手を疑い、噂に悩んだ末に、愛の言葉を求める率直な願いで結んでいる。
作者の大伴坂上郎女は、大伴安麻呂の娘で、大伴旅人の異母妹にあたる。万葉集に多くの歌を残し、女流歌人として重んじられている。
初句「恋ひ恋ひて」は、恋いに恋いての意で、同じ語を重ねて思いの深さを示す。
二句「逢へる時だに」の「だに」はせめて〜だけでもの意で、逢えた時くらいはの意となる。
三句「うるはしき」は、やさしく心のこもったの意である。
四句「言尽してよ」は、言葉を尽くしてくださいの意で、ここで切れる四句切れである。
結句「長くと思はば」は、末長くと思うならばの意で、倒置によって条件を示している。
こと:言葉
- 作者
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大伴坂上郎女
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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汝をと我を人ぞ離くなるいで我が君 人の中言聞きこすなゆめ
- 次の歌
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網児の山五百重隠せる佐堤の崎 さで延へし子が夢にし見ゆる