- 歌の意味
- 日ごとに色づいていく山にかかる白雲が過ぎ去るように、思いが過ぎ去ってしまうようなあなたではないのに。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 668
詞書「厚見王の歌一首」
日ごとに色づく山にかかる白雲が過ぎ去るように、たやすく忘れてしまえる相手ではないと詠む歌である。秋の山と白雲を序として、忘れられない恋心を表している。
作者の厚見王は、奈良時代の皇族で、伝は詳らかでない。
初句「朝に日に」は、毎朝毎日、日ごとにの意である。
二句「色づく山の」は、紅葉して色づく山のの意である。
三句「白雲の」は、白雲のの意で、雲が過ぎ去ることから四句の「過ぐ」を導き、初句からここまでが序詞となる。
四句「思ひ過ぐべき」は、思いが過ぎ去ってしまうはずのの意である。
結句「君にあらなくに」は八音の字余りで、あなたではないのにの意となる。
いろづく:紅葉して色が変わる
- 作者
- 厚見王
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 恋ひ恋ひて逢ひたるものを月しあれば 夜は隠るらむしましはあり待て
- 次の歌
- あしひきの山橘の色に出でよ 語らひ継ぎて逢ふこともあらむ