- 歌の意味
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人の噂がうるさいからだろうか、あなたは、二つの鞘のように家を隔てて、恋しく思いながら過ごしていらっしゃるのだろうか。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 685
詞書は前の歌に続き「大伴坂上郎女の歌七首」
人の噂がうるさいからか、すぐ近くにいながら家を隔てて恋い続けているのだろうかと、訪れのない相手を思いやる歌である。「二鞘」は一つの鞘に二本の刀を収めたもので、近くにありながら隔てられているたとえとされる。
作者の大伴坂上郎女は、大伴安麻呂の娘で、大伴旅人の異母妹にあたる。万葉集に多くの歌を残し、女流歌人として重んじられている。
初句「人言を」は、人の噂をの意である。
二句「繁みか君が」の「か」は疑問の係助詞で、噂がうるさいからだろうかの意となる。結びは結句の「む」である。
三句「二鞘の」は、一つの鞘に二本の刀を収めたものの意で、中を仕切ることから「隔つ」にかかる枕詞とされる。
四句「家を隔てて」は、家を隔てての意である。
結句「恋ひつつまさむ」の「ます」は尊敬の補助動詞で、恋い続けていらっしゃるのだろうかの意となる。
ふたさや:一つの鞘に二本の刀を収めたもの
- 作者
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大伴坂上郎女
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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今は我は死なむよ我が背生けりとも 我れに依るべしと言ふといはなくに
- 次の歌
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このころは千年や行きも過ぎぬると 我れやしか思ふ見まく欲りかも