- 歌の意味
- 長い命を願ったのは、絶えることなくあなたに逢い続けたいと思ったからこそだ。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 704
詞書は前の歌に続き「巫部麻蘇娘子の歌二首」
長生きを願うのは、いつまでもあなたに逢い続けたいからだと詠む歌である。命の長さを恋の持続と結びつけた、素朴で率直な歌である。
作者の巫部麻蘇娘子は、伝未詳の女性である。
初句「栲縄の」は、栲の繊維で作った縄が長いことから「長き」にかかる枕詞である。
二句「長き命を」は、長い命をの意である。
三句「欲りしくは」の「欲りしく」は「欲る」のク語法で、願ったのはの意となる。
四句「絶えずて人を」は、絶えることなくあなたをの意である。
結句「見まく欲りこそ」は、逢いたいと思うからこそだの意で、「こそ」で言い切って結ぶ。
たくなは:栲の繊維で作った縄
ほる:欲する、望む
- 作者
- 巫部麻蘇娘子
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 我が背子を相見しその日今日までに 我が衣手は干る時もなし
- 次の歌
- はねかづら今する妹を夢に見て 心のうちに恋ひわたるかも