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鴨鳥の遊ぶこの池に木の葉落ちて
浮きたる心我が思はなくに

歌の意味
鴨が遊ぶこの池に木の葉が落ちて浮いているように、浮ついた心で私は思っているのではないのに。
鑑賞
巻第四 相聞 711

詞書「丹波大女娘子の歌三首」
 鴨の遊ぶ池に浮かぶ木の葉を序として、浮ついた心で恋をしているのではないと、自分の思いの真剣さを訴える歌である。
 作者の丹波大女娘子は、伝未詳の女性である。

 初句「鴨鳥の」は、鴨のの意である。
 二句「遊ぶこの池に」は八音の字余りで、遊んでいるこの池にの意である。
 三句「木の葉落ちて」は六音の字余りで、木の葉が落ちての意である。初句からここまでが四句の「浮きたる」を導く序詞となる。
 四句「浮きたる心」は、浮ついた心の意である。
 結句「我が思はなくに」は、私は思っていないのにの意で、思いの真剣さを訴えて結ぶ。

かもどり:鴨
作者
丹波大女娘子
出典
万葉集
前の歌
み空行く月の光にただ一目 相見し人の夢にし見ゆる
次の歌
味酒を三輪の祝がいはふ杉 手触れし罪か君に逢ひかたき