- 歌の意味
- 心の中では思い続けているけれど、逢う手立てがないので、よそながら見るばかりで、私は嘆いている。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 714
詞書「大伴宿祢家持の娘子に贈る歌七首」
家持が娘子に贈った七首の最初の歌である。心では思い続けているが、逢う手立てがないので、よそながら見て嘆くばかりだと詠む。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。
初句「心には」は、心の中ではの意である。
二句「思ひわたれど」は、思い続けているけれどの意である。
三句「よしをなみ」は、手立てがないのでの意で、「〜を〜み」で理由を表す。
四句「外のみにして」は、よそながら見るばかりでの意である。
結句「嘆きぞ我がする」は、私は嘆いているの意で、係助詞「ぞ」を受けて連体形「する」で結ぶ。
よし:手立て、方法
- 作者
- 大伴家持
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 垣ほなす人言聞きて我が背子が 心たゆたひ逢はぬこのころ
- 次の歌
- 千鳥鳴く佐保の川門の清き瀬を 馬うち渡しいつか通はむ