千鳥鳴く佐保の川門の清き瀬を
馬うち渡しいつか通はむ
- 歌の意味
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千鳥の鳴く佐保川の渡り場の清らかな瀬を、馬に乗って渡り、いつあなたのもとへ通えるだろうか。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 715
詞書は前の歌に続き「大伴宿祢家持の娘子に贈る歌七首」
千鳥の鳴く佐保川の清らかな瀬を、馬で渡っていつ通えるだろうかと、娘子のもとへ通う日を待ち望む歌である。本巻の第五百二十八首の坂上郎女の歌と上二句「千鳥鳴く佐保の川門の」が同じで、通って来る男を待つ女の歌に対し、こちらは通って行く男の歌となっている。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。
初句「千鳥鳴く」は、第五百二十八首と同じ歌い出しである。
二句「佐保の川門の」は、佐保川の渡り場のの意で、第五百二十八首と同じ句である。
三句「清き瀬を」は、清らかな瀬をの意である。
四句「馬うち渡し」は、馬に乗って渡りの意である。
結句「いつか通はむ」は、いつ通えるだろうかの意で、「か」は疑問を表す。
かはと:川の渡り場
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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心には思ひわたれどよしをなみ 外のみにして嘆きぞ我がする
- 次の歌
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夜昼といふ別き知らず我が恋ふる 心はけだし夢に見えきや