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夜昼といふ別き知らず我が恋ふる
心はけだし夢に見えきや

歌の意味
夜も昼も区別なく私が恋い慕う心は、もしかしたらあなたの夢に見えただろうか。
鑑賞
巻第四 相聞 716

詞書は前の歌に続き「大伴宿祢家持の娘子に贈る歌七首」
 夜も昼も区別なく恋い慕う心が、あなたの夢に現れただろうかと問いかける歌である。相手を強く思うとその人の夢に現れるという、当時の考え方にもとづいている。
 作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。

 初句「夜昼と」は、夜と昼との意である。
 二句「いふ別き知らず」は、区別もなくの意である。
 三句「我が恋ふる」は、私が恋い慕うの意である。
 四句「心はけだし」の「けだし」はもしかしたらの意で、心はもしかしたらの意となる。
 結句「夢に見えきや」の「き」は過去、「や」は疑問で、夢に見えただろうかの意となる。

わき:区別、けじめ
作者
大伴家持
出典
万葉集
前の歌
千鳥鳴く佐保の川門の清き瀬を 馬うち渡しいつか通はむ
次の歌
つれもなくあるらむ人を片思に 我れは思へばわびしくもあるか