思はぬに妹が笑ひを夢に見て
心のうちに燃えつつぞ居る
- 歌の意味
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思いがけなく、あの人の微笑みを夢に見て、心の中で燃え続けていることだ。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 718
詞書は前の歌に続き「大伴宿祢家持の娘子に贈る歌七首」
思いがけずあの人の微笑みを夢に見て、心の中で恋が燃え続けていると詠む歌である。「燃ゆ」という強い言葉で、恋の炎を表している。本巻の第七百五首と同じく、夢を通して恋が心の中でつのるさまを詠んでいる。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。
初句「思はぬに」は、思いがけずの意である。
二句「妹が笑ひを」は、あの人の微笑みをの意である。
三句「夢に見て」は、夢に見ての意である。
四句「心のうちに」は、心の中での意で、第七百五首の四句と同じ句である。
結句「燃えつつぞ居る」は、燃え続けていることだの意で、係助詞「ぞ」を受けて連体形「居る」で結ぶ。
ゑまひ:微笑み
もゆ:燃える
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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つれもなくあるらむ人を片思に 我れは思へばわびしくもあるか
- 次の歌
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ますらをと思へる我れをかくばかり みつれにみつれ片思をせむ