玉ならば手にも巻かむをうつせみの
世の人なれば手に巻きかたし
- 歌の意味
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あなたが玉であるならば手にも巻きつけていようものを、この世の人であるので、手に巻いておくことはむずかしい。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 729
詞書「大伴坂上大嬢の大伴宿祢家持に贈る歌三首」
坂上大嬢が家持に贈った三首の最初の歌である。あなたが玉ならば手に巻いていつも身につけていられるのに、生身の人だからそうはいかないと嘆く。いつもそばにいたいという願いを、玉の比喩で表している。
作者の大伴坂上大嬢は、大伴宿奈麻呂と坂上郎女の娘で、のちに大伴家持の正妻となった。
初句「玉ならば」は、玉であるならばの意である。
二句「手にも巻かむを」は、手にも巻こうものをの意で、「を」は逆接を表す。
三句「うつせみの」は「世」にかかる枕詞である。
四句「世の人なれば」は、この世の人であるのでの意である。
結句「手に巻きかたし」は、手に巻いておくのはむずかしいの意である。
たま:宝玉。装身具として身につけた
- 作者
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大伴坂上大嬢
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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人もなき国もあらぬか我妹子と たづさはり行きて副ひて居らむ
- 次の歌
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逢はむ夜はいつもあらむを何すとか その宵逢ひて言の繁きも