相見ては幾日も経ぬをここだくも
くるひにくるひ思ほゆるかも
- 歌の意味
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逢ってからまだ幾日も経たないのに、これほどまでに狂おしいほど恋しく思われることだ。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 751
詞書は前の歌に続き「さらに大伴宿祢家持の坂上大嬢に贈る歌十五首」
逢ってからまだ幾日も経たないのに、心が狂うほど恋しく思われると詠む歌である。「くるひにくるひ」と同じ語を重ねて、激しく乱れる恋心を表している。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。
初句「相見ては」は、逢ってからはの意で、本巻の第六百五十四首の初句と同じ句である。
二句「幾日も経ぬを」は、幾日も経たないのにの意で、「を」は逆接を表す。
三句「ここだくも」は、これほどまでにの意である。
四句「くるひにくるひ」は、狂いに狂っての意で、同じ語を重ねて恋心の激しさを表す。
結句「思ほゆるかも」は、思われることだの意で、「かも」は詠嘆である。
くるふ:心が乱れる、狂う
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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思ひ絶えわびにしものを中々に 何か苦しく相見そめけむ
- 次の歌
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かくばかり面影にのみ思ほえば いかにかもせむ人目繁くて