外に居て恋ふれば苦し我妹子を
継ぎて相見む事計りせよ
- 歌の意味
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離れていて恋しく思うのは苦しい。いとしい妹よ、続けて逢えるように手立てを考えてほしい。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 756
詞書「大伴田村家の大嬢の妹坂上大嬢に贈る歌四首」
田村大嬢が異母妹の坂上大嬢に贈った四首の最初の歌である。離れていて恋しく思うのはつらいので、いつも逢えるように何か手立てを考えてほしいと頼む。姉妹の親しい情愛を、恋の歌の言葉で表している。
左注によれば、田村大嬢と坂上大嬢はともに大伴宿奈麻呂の娘で、父が田村の里に住んだことから姉は田村大嬢と呼ばれ、妹は母の坂上郎女が坂上の里に住んだことから坂上大嬢と呼ばれた。このとき姉妹は歌を贈り合って安否を問うたという。
作者の大伴田村大嬢は、大伴宿奈麻呂の娘で、坂上大嬢の異母姉にあたる。
初句「外に居て」は、離れていての意で、本巻の第七百二十六首の初句と同じ句である。
二句「恋ふれば苦し」は、恋しく思うと苦しいの意で、ここで切れる二句切れである。
三句「我妹子を」は、いとしい人をの意で、ここでは妹を指す。
四句「継ぎて相見む」は、続けて逢うの意である。
結句「事計りせよ」は、手立てを考えてほしいの意で、命令形で頼んでいる。
ことはかり:手立て、方策
- 作者
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大伴田村大嬢
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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夜のほどろ出でつつ来らくたび数多く なれば我が胸断ち焼くごとし
- 次の歌
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遠くあらばわびてもあらむを里近く ありと聞きつつ見ぬがすべなさ