偽りも似つきてぞするうつしくも
まこと我妹子我れに恋ひめや
- 歌の意味
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嘘をつくのも、もっともらしくするものだ。本当に、いとしいあなたが私を恋しく思うことがあろうか。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 771
詞書は前の歌に続き「大伴宿祢家持の久迩京より坂上大嬢に贈る歌五首」
相手の恋の言葉を、嘘にしてももっともらしく言うものだと疑い、本当に私を恋しく思っているのかと問う歌である。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。
初句「偽りも」は、嘘もの意である。
二句「似つきてぞする」は、もっともらしくするものだの意で、ここで切れる二句切れである。
三句「うつしくも」は、本当に、正気での意である。
四句「まこと我妹子」は、本当に、いとしいあなたがの意である。
結句「我れに恋ひめや」の「めや」は反語で、私を恋しく思うだろうか、いや思うまいの意となる。
につく:似つかわしい、もっともらしい
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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人目多み逢はなくのみぞ心さへ 妹を忘れて我が思はなくに
- 次の歌
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夢にだに見えむと我れはほどけども 相し思はねばうべ見えずあらむ