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我妹子がやどの籬を見に行かば
けだし門より帰してむかも

歌の意味
いとしいあなたの家の垣根を見に行ったならば、もしかしたら門から追い返されてしまうだろうか。
鑑賞
巻第四 相聞 777

詞書「大伴宿祢家持のさらに紀女郎に贈る歌五首」
 家持がさらに紀女郎に贈った五首の最初の歌である。あなたの家の垣根を見に行ったら、門から追い返されるだろうかと、冗談めかして訪問をほのめかす。
 作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。

 初句「我妹子が」は、いとしい人のの意である。
 二句「やどの籬を」は、家の垣根をの意である。
 三句「見に行かば」は、見に行ったならばの意である。
 四句「けだし門より」は、もしかしたら門からの意である。
 結句「帰してむかも」の「て」は強意、「む」は推量で、帰されるだろうかの意となる。

まがき:竹や柴で作った垣根
作者
大伴家持
出典
万葉集
前の歌
言出しは誰が言にあるか小山田の 苗代水の中淀にして
次の歌
うつたへに籬の姿見まく欲り 行かむと言へや君を見にこそ