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我がやどの草の上白く置く露の
身も惜しからず妹に逢はずあれば

歌の意味
わが家の庭の草の上に白く置く露のようにはかない身も、惜しくはない。あの人に逢わずにいるので。
鑑賞
巻第四 相聞 785

詞書は前の歌に続き「大伴宿祢家持の娘子に贈る歌三首」
 三首の最後の歌で、庭の草の上に白く置く露のようにはかない命も、あの人に逢えずにいるのなら惜しくはないと詠む。本巻の第五百九十四首の笠女郎の歌と同じく、我が宿の草に置く露を序に用いている。
 作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。

 初句「我がやどの」は、わが家の庭のの意で、第五百九十四首と同じ歌い出しである。
 二句「草の上白く」は八音の字余りで、草の上に白くの意である。
 三句「置く露の」は、置く露のの意で、初句からここまでが四句の「身」を導く序詞となる。
 四句「身も惜しからず」は、身も惜しくないの意である。
 結句「妹に逢はずあれば」は九音の字余りで、あの人に逢わずにいるのでの意となる。

つゆ:露。はかないもののたとえ
作者
大伴家持
出典
万葉集
前の歌
うつつにはさらにもえ言はず夢にだに 妹が手本を卷き寝とし見ば
次の歌
春の雨はいやしき降るに梅の花 いまだ咲かなくいと若みかも