春の雨はいやしき降るに梅の花
いまだ咲かなくいと若みかも
- 歌の意味
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春の雨はますますしきりに降るのに、梅の花がまだ咲かないのは、木がとても若いからだろうか。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 786
詞書「大伴宿祢家持の藤原朝臣久須麻呂に報へ贈る歌三首」
藤原久須麻呂に答えて贈った三首の最初の歌である。春雨がしきりに降るのに梅の花がまだ咲かないのは、木がまだ若いからだろうかと詠む。久須麻呂から家持の娘への求婚があったのに対し、娘がまだ幼いことを梅の若木にたとえて答えたものとされる。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。
初句「春の雨は」は六音の字余りで、春の雨はの意である。
二句「いやしき降るに」は、ますますしきりに降るのにの意で、求婚の熱心さをたとえる。
三句「梅の花」は、梅の花の意で、娘のたとえである。
四句「いまだ咲かなく」の「咲かなく」は「咲かず」のク語法で、まだ咲かないのはの意となる。
結句「いと若みかも」は、とても若いからだろうかの意で、「かも」は疑問を含む詠嘆である。
うめ:梅
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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我がやどの草の上白く置く露の 身も惜しからず妹に逢はずあれば
- 次の歌
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夢のごと思ほゆるかもはしきやし 君が使の数多く通へば