- 歌の意味
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私の衣をその色に染めよう。三室の山は黄葉して色づいたことだ。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1094
詞書は前の歌に続き「山を詠む」
三輪山が美しく黄葉したのを見て、その色で自分の衣を染めようと詠む一首である。紅葉の色を身に移したいという願いに、神の山の美しさへの讃嘆がこもっている。
山を詠む歌群の一首で、左注に「右三首柿本朝臣人麻呂の歌集に出づ」とあり、人麻呂歌集所出の歌である。人麻呂歌集の中でも、助詞などを省いた略体と呼ばれる書き方で記されている。
初句「我が衣」は、私の衣を、の意である。
二句「色取り染めむ」の「む」は意志で、色をとって染めよう、の意。二句切れで、まず願いを述べる。
三句「味酒」は、神に供えるうまい酒の意で、「三室」にかかる枕詞である。
四句「三室の山は」は、三輪山のことで、前歌の「三諸」と同じく神の山を指す。
結句「黄葉しにけり」は、黄葉したことだ、と気づきの詠嘆で結ぶ。倒置的に後から理由を示し、二句の願いの根拠となっている。
うまさけ:うまい酒。「三輪」「三室」にかかる枕詞となる
もみつ:草木の葉が色づく
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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三諸のその山なみに子らが手を 巻向山は継ぎしよろしも
- 次の歌
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三諸つく三輪山見れば隠口の 泊瀬の桧原思ほゆるかも