妹らがり我が通ひ道の小竹すすき
我れし通はば靡け小竹原
- 歌の意味
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恋しい人のもとへ私が通う道の篠やすすきよ、私が通るときには靡き伏してくれ、篠原よ。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1121
詞書「草を詠む」
恋人のもとへ通う道に生い茂る篠やすすきに、自分が通るときは靡いて道をあけてくれと呼びかける一首である。恋人のもとへ急ぐ心が、草への命令として率直に表れている。
詞書「草を詠む」のもとの歌で、草を恋の通い路の景として詠んでいる。作者は未詳である。
初句「妹らがり」の「がり」は、〜のもとへ、の意。「ら」は親しみを表す接尾語で、恋しい人のもとへ、の意となる。
二句「我が通ひ道の」は、私が通う道の、の意である。
三句「小竹すすき」は、篠竹とすすき、また篠竹のようなすすきともいう。
四句「我れし通はば」の「し」は強意で、私が通ったならば、の意。未然形に「ば」を付けた仮定条件である。
結句「靡け小竹原」は、命令形「靡け」に呼びかけの「小竹原」を添えて結ぶ。三句の「小竹」と結句の「小竹原」とで篠を重ねている。
しの:細く群がって生える竹、篠竹
- 出典
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万葉集
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み吉野の青根が岳の蘿むしろ 誰れか織りけむ経緯なしに
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