神さぶる岩根こごしきみ吉野の
水分山を見れば悲しも
- 歌の意味
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神々しく、岩がごつごつと険しい吉野の水分山を見ると、身にしみて心が動かされることだ。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1130
詞書「芳野にて作る」
神々しい威厳を帯び、岩の根がごつごつと険しい吉野の水分山を見て、深く心を動かされたことを詠む一首である。結句の「悲し」は悲哀ではなく、胸に迫る深い感動を表している。
詞書「芳野にて作る」のもとの最初の歌である。水分山は水の分配を司る水分の神を祀る山で、吉野の聖地の一つである。作者は未詳である。
初句「神さぶる」は、神々しい様子を帯びている、の意である。
二句「岩根こごしき」の「こごし」は、岩がごつごつと険しい意である。
三句「み吉野の」は、美称「み」を冠した吉野の、の意である。
四句「水分山を」は、水分の神を祀る吉野の山をいう。
結句「見れば悲しも」の「悲し」は、身にしみて心を動かされる意で、「も」は詠嘆を表す。
いはね:大地に根を張ったような大きな岩
みくまり:水を分け配ること。水の分配を司る神を祀る地
- 出典
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万葉集
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琴取れば嘆き先立つけだしくも 琴の下樋に妻や隠れる
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皆人の恋ふるみ吉野今日見れば うべも恋ひけり山川清み