大伴の御津の浜辺をうちさらし
寄せ来る波のゆくへ知らずも
- 歌の意味
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大伴の御津の浜辺を洗いさらして寄せてくる波の、その行く先はわからないことよ。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1151
詞書は前の歌に続き「摂津にて作る」
御津の浜辺を洗って寄せては返す波の行方がわからないと詠む一首である。波の行方の知れなさに、旅人自身の行く末の不安や人生のはかなさが重ねられているとも読める。
摂津にて作る歌の一首である。御津は難波の港で、遣唐使などが船出した地であった。本巻の第千百五十九首も「うちさらし寄せ来る波の」と三四句を共有し、同じ表現で波を詠んでいる。作者は未詳である。
初句「大伴の」は、難波一帯の古い呼び名で、「御津」にかかる。
二句「御津の浜辺を」は、難波の港の浜辺を、の意である。
三句「うちさらし」は、波が浜辺を洗いさらす意。第千百五十九首の三句と同じ句である。
四句「寄せ来る波の」は、寄せてくる波の、の意で、これも第千百五十九首と同じ句である。
結句「ゆくへ知らずも」は、行く先がわからないことよ、の意。「も」は詠嘆を表す。
みつ:難波の港、御津
ゆくへ:行く先
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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住吉の岸に家もが沖に辺に 寄する白波見つつ偲はむ
- 次の歌
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楫の音ぞほのかにすなる海人娘子 沖つ藻刈りに舟出すらしも