- 歌の意味
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住吉の遠里小野の榛で摺り染めた衣の、色の盛りが過ぎてゆく。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1156
詞書は前の歌に続き「摂津にて作る」
住吉の遠里小野の榛で摺り染めた衣の色が、しだいに褪せて盛りを過ぎてゆくことを詠む一首である。衣の色の衰えに、旅の日々の長さや、若さの過ぎゆくことへの思いを重ねたものとも読める。
摂津にて作る歌の一首で、遠里小野は住吉の東、現在の大阪市住吉区から堺市にかけての地とされる。榛で摺り染めた衣は本巻の第千百六十六首にも詠まれる。作者は未詳である。
初句「住吉の」は、摂津の住吉をいう。
二句「遠里小野の」は、住吉の地名である。
三句「真榛もち」は、榛の木で、の意。「真」は美称で、榛の樹皮や実を染料に用いた。
四句「摺れる衣の」は、摺り染めた衣の、の意である。
結句「盛り過ぎゆく」は、色の盛りが過ぎてゆく、の意で、衣の色あせを通して時の経過を表している。
はり:カバノキ科のハンノキ。樹皮や実を染料に用いた
する:草木の汁や土を衣にこすりつけて染める
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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名児の海の朝明のなごり今日もかも 磯の浦廻に乱れてあるらむ
- 次の歌
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時つ風吹かまく知らず吾児の海の 朝明の潮に玉藻刈りてな