朝霞止まずたなびく龍田山
舟出せむ日は我れ恋ひむかも
- 歌の意味
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朝霞が絶えずたなびく龍田山を、舟出する日には、私は恋しく思うことだろう。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1181
詞書は前の歌に続き「羈旅にて作る」
朝霞がいつもたなびく龍田山を、難波から舟出する日には恋しく思うだろうと詠む一首である。大和と河内の境にある龍田山は、大和を離れる旅人にとって故郷との別れを意識させる山であった。
羈旅にて作る歌の一首で、難波から船出する旅立ちを前にして大和を思う歌である。作者は未詳である。
初句「朝霞」は、朝に立つ霞をいう。
二句「止まずたなびく」は、絶えずたなびいている、の意である。
三句「龍田山」は、大和と河内の境の山で、大和から難波へ向かう道の途中にある。
四句「舟出せむ日は」は、舟出するであろう日には、の意である。
結句「我れ恋ひむかも」は、私は恋しく思うだろうか、の意。「むかも」は推量に詠嘆を添える。本巻の第千百七十九首の二句「我れは恋ひむな」と通じる。
ふなで:舟で出発すること
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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荒磯越す波を畏み淡路島 見ずか過ぎなむここだ近きを
- 次の歌
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海人小舟帆かも張れると見るまでに 鞆の浦廻に波立てり見ゆ