- 歌の意味
- 水鳥のように海に浮かんでいて、沖の波が騒ぐのを聞くと、ひどく悲しい。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1184
詞書は前の歌に続き「羈旅にて作る」
水鳥のように海に浮かぶ船の上で、沖の波の騒ぐ音を聞いていると、たまらなく悲しくなると詠む一首である。頼りない船旅の不安と、家を離れた心細さとが率直に表されている。
羈旅にて作る歌の一首で、海上の旅の心細さを詠んでいる。作者は未詳である。
初句「鳥じもの」は、鳥のように、の意。「じもの」は〜のようなものとして、の意を表す。
二句「海に浮き居て」は、海に浮かんでいて、の意。船上にある身を水鳥にたとえている。
三句「沖つ波」は、沖の波をいう。
四句「騒くを聞けば」は、騒ぐのを聞くと、の意である。
結句「あまた悲しも」は、ひどく悲しいことよ、の意。「あまた」は、はなはだ、の意である。
とりじもの:鳥のようなものとして。「浮く」などにかかる
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- ま幸くてまたかへり見む大夫の 手に巻き持てる鞆の浦廻を
- 次の歌
- 朝なぎに真楫漕ぎ出て見つつ来し 御津の松原波越しに見ゆ