安太へ行く小為手の山の真木の葉も
久しく見ねば蘿生しにけり
- 歌の意味
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安太へ行く道の小為手の山の真木の葉も、久しく見ないでいたので、苔が生えてしまった。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1214
詞書は前の歌に続き「羈旅にて作る」
安太へ向かう道の小為手山の真木の葉も、久しく見ないうちに苔が生えてしまったと詠む一首である。久しぶりに目にした景に、時の経過を実感する感慨がこもっている。
紀伊の旅の歌の一首で、安太は紀伊の有田郡あたり、小為手山はその途中の山とされる。古集に出る歌とされる。作者は未詳である。
初句「安太へ行く」は、安太の地へ向かう、の意である。
二句「小為手の山の」は、紀伊の山の名である。
三句「真木の葉も」は、杉や檜など良材となる木の葉も、の意で、字余りの句である。
四句「久しく見ねば」は、長く見ないでいたので、の意である。
結句「蘿生しにけり」は、苔が生えてしまった、の意。「けり」は気づきの詠嘆を表す。
まき:杉や檜などの良材
こけむす:苔が生える
- 出典
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万葉集
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名草山言にしありけり我が恋ふる 千重の一重も慰めなくに
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玉津島よく見ていませあをによし 奈良なる人の待ち問はばいかに