玉津島よく見ていませあをによし
奈良なる人の待ち問はばいかに
- 歌の意味
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玉津島をよく見ていらっしゃい。奈良にいる人が待っていて様子を尋ねたら、どう答えるのですか。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1215
詞書は前の歌に続き「羈旅にて作る」
紀伊の玉津島の景をよく見ておいでなさい、奈良で待つ人に尋ねられたらどう答えるのか、と旅の連れに呼びかける一首である。故郷で待つ人への土産話として、名所の美しさをしっかり目に収めるよう促している。
玉津島は和歌の浦の島で、万葉の時代から名勝として知られた。本巻の第千二百十七首、第千二百二十二首にも玉津島が詠まれる。古集に出る歌とされる。作者は未詳である。
初句「玉津島」は、紀伊の和歌の浦の島である。
二句「よく見ていませ」の「います」は尊敬語で、よく見ていらっしゃい、の意。二句切れとなる。
三句「あをによし」は、「奈良」にかかる枕詞である。
四句「奈良なる人の」は、奈良にいる人が、の意で、家で待つ家族や妻をいう。
結句「待ち問はばいかに」は、待っていて尋ねたらどう答えるのか、の意で、字余りの句である。
たまつしま:紀伊の和歌の浦にある島
- 出典
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万葉集
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安太へ行く小為手の山の真木の葉も 久しく見ねば蘿生しにけり
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潮満たばいかにせむとか海神の 神が手渡る海人娘子ども