我が舟は明石の水門に漕ぎ泊てむ
沖へな離りさ夜更けにけり
- 歌の意味
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私の舟は明石の港に漕ぎ入れて泊まろう。沖の方へ離れて行くな。夜も更けてしまった。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1229
詞書は前の歌に続き「羈旅にて作る」
夜が更けたので、沖へ離れずに明石の港に漕ぎ入れて泊まろうと詠む一首である。夜の海を避けて港に入ろうとする、船旅の慎重さと安堵を求める心とが表れている。
古集に出る歌とされる。明石は本巻の第千二百七首にも「明石の門波」と詠まれている。初句「我が舟は」は本巻の第千二百首と同じで、第千二百首の二句「沖ゆな離り」とこの歌の四句「沖へな離り」も通じ合う。作者は未詳である。
初句「我が舟は」は、私の舟は、の意で、第千二百首と同じ初句である。
二句「明石の水門に」は、明石の港に、の意。「水門」は川口や港をいい、字余りの句である。
三句「漕ぎ泊てむ」は、漕ぎ入れて泊まろう、の意で、三句切れとなる。
四句「沖へな離り」は、沖の方へ離れるな、の意。「な」は禁止で、第千二百首の二句「沖ゆな離り」と対応する。
結句「さ夜更けにけり」は、夜が更けてしまった、の意。「けり」は気づきの詠嘆を表す。
みと:川口や港、水の出入り口
- 出典
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万葉集
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風早の三穂の浦廻を漕ぐ舟の 舟人騒く波立つらしも
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