- 歌の意味
- 黒髪山を朝越えて、山の木々の下の露に濡れてしまったことよ。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1241
詞書は前の歌に続き「羈旅にて作る」
朝早く黒髪山を越えて行くと、山の木々の下に置いた露にすっかり濡れてしまったと詠む一首である。朝の山路の冷たさと清々しさとが、露の感触を通して伝わってくる。
古集に出る歌とされる。黒髪山は奈良の北、佐保山の一部とされる。初句「ぬばたまの」が「黒」にかかり、黒髪の連想と朝露とが重なり合う。作者は未詳である。
初句「ぬばたまの」は、「黒」にかかる枕詞である。
二句「黒髪山を」は、奈良の北の山の名である。
三句「朝越えて」は、朝越えて、の意である。
四句「山下露に」は、山の木々の下に置く露に、の意である。
結句「濡れにけるかも」は、濡れてしまったことよ、の意。本巻の第千百四十一首と同じ結句である。
やましたつゆ:山の木々の下に置く露
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 玉櫛笥みもろと山を行きしかば おもしろくしていにしへ思ほゆ
- 次の歌
- あしひきの山行き暮らし宿借らば 妹立ち待ちてやど貸さむかも