- 歌の意味
- 山道を一日中歩いて日が暮れ、宿を借りようとしたら、愛しい人が立って待っていて宿を貸してくれるだろうか。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1242
詞書は前の歌に続き「羈旅にて作る」
一日山道を歩いて日が暮れ、宿を借りようとするとき、恋しい人が戸口に立って待っていて宿を貸してくれたらどんなによいだろうと思い描く一首である。旅の疲れの中で、恋人の姿を思い浮かべる心が表れている。
古集に出る歌とされる。作者は未詳である。
初句「あしひきの」は、「山」にかかる枕詞である。
二句「山行き暮らし」は、山道を一日中歩いて日を暮らし、の意である。
三句「宿借らば」は、宿を借りたならば、の意である。
四句「妹立ち待ちて」は、愛しい人が立って待っていて、の意である。
結句「やど貸さむかも」は、宿を貸してくれるだろうか、の意。三句の「宿」と結句の「やど」とを重ねている。
やど:泊まる所、宿
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- ぬばたまの黒髪山を朝越えて 山下露に濡れにけるかも
- 次の歌
- 見わたせば近き里廻をた廻り 今ぞ我が来る領巾振りし野に