我妹子と見つつ偲はむ沖つ藻の
花咲きたらば我れに告げこそ
- 歌の意味
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愛しい妻だと思って眺めながら慕おう。沖の藻の花が咲いたら、私に知らせてほしい。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1248
詞書は前の歌に続き「羈旅にて作る」
沖の藻の花を妻になぞらえて眺め、慕おうと思うので、花が咲いたら知らせてほしいと頼む一首である。旅先で妻をしのぶよすがを、海の藻の花に求める心が表れている。
左注に「右の四首は柿本朝臣人麻呂の歌集に出づ」とあり、柿本人麻呂歌集所出の歌である。人麻呂歌集の中でも助詞などを省いた略体と呼ばれる書き方で記されている。
初句「我妹子と」は、愛しい妻だと思って、の意である。
二句「見つつ偲はむ」は、眺めながら慕おう、の意で、二句切れとなる。本巻の第千百六首、第千百五十首と同じ句である。
三句「沖つ藻の」は、沖に生える藻の、の意である。
四句「花咲きたらば」は、花が咲いたならば、の意である。
結句「我れに告げこそ」の「こそ」は願望の終助詞で、私に知らせてほしい、の意。
おきつも:沖に生える藻
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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大汝少御神の作らしし 妹背の山を見らくしよしも
- 次の歌
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君がため浮沼の池の菱摘むと 我が染めし袖濡れにけるかも