- 歌の意味
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月草で衣を染めている。あなたのために、まだら模様の衣を摺り染めようと思って。
- 鑑賞
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巻第七 雑歌 1255
詞書「時に臨む」
愛する人のために、月草でまだら模様の衣を摺り染めようとしていると詠む一首である。相手のために衣を染める女性の心づくしが表されている。月草の色は移ろいやすいことから、心変わりへの不安を読み取る説もある。
詞書「時に臨む」のもとの最初の歌である。「時に臨む」は、その時々の事に臨んで詠んだ歌の意とされる。古歌集に出る歌である。作者は未詳である。
初句「月草に」は、露草で、の意。月草の花の汁は衣を青く染めるのに用いられたが、色が落ちやすかった。
二句「衣ぞ染むる」は、衣を染めている、の意。係助詞「ぞ」を受けて連体形「染むる」で結ぶ二句切れである。
三句「君がため」は、あなたのために、の意である。
四句「斑の衣」は、まだら模様の衣をいう。
結句「摺らむと思ひて」は、摺り染めようと思って、の意。倒置によって染める目的を示している。
つきくさ:露草。花の汁で衣を青く染めた
まだら:色が入りまじった模様
- 出典
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万葉集
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大船に楫しもあらなむ君なしに 潜きせめやも波立たずとも
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春霞井の上ゆ直に道はあれど 君に逢はむとた廻り来も