かにかくに人は言ふとも織り継がむ
我が機物の白麻衣
- 歌の意味
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あれこれと人は言っても、私は織り続けよう。私の機で織っている白い麻の衣を。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1298
詞書は前の歌に続き「衣に寄す」
人があれこれ言おうとも、自分の機で織る白麻の衣を織り続けようと詠む一首である。白麻衣を織り継ぐことに、人の噂に負けずに恋を貫こうとする決意を託したものと見られ、女性の立場の歌とされる。
衣に寄せる一連の三首目である。前歌が人に知られることを恐れたのに対し、この歌は人が何と言おうともと言い切っており、対照をなしている。左注により柿本人麻呂歌集所出の歌である。
初句「かにかくに」は、あれこれと、の意である。
二句「人は言ふとも」は、人は言っても、の意で、前歌の「人の知るべき」と対応する。
三句「織り継がむ」は、織り続けよう、の意で、三句切れとなる。
四句「我が機物の」は、私の機で織る、の意である。
結句「白麻衣」は、白い麻の衣の意。倒置によって織り継ぐものを示し、体言止めで結んでいる。
はたもの:布を織る道具、機
しろあさごろも:白い麻布で作った衣
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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紅に衣染めまく欲しけども 着てにほはばか人の知るべき
- 次の歌
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あぢ群のとをよる海に舟浮けて 白玉採ると人に知らゆな