- 歌の意味
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雲に隠れる小島の神が恐れ多いので、目にこそ隔たっているが、心まで隔てていようか。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1310
詞書は前の歌に続き「海に寄す」
雲に隠れる小島の神が恐れ多いので、逢うことは隔てられているが、心まで隔てているだろうか、いや隔ててはいないと詠む一首である。小島の神に相手の親などの恐れ多い存在を譬え、逢うことはできなくても心は通じていると訴えたものと見られる。
海に寄せる一連の三首目である。左注に「右の十五首は柿本朝臣人麻呂の歌集に出づ」とあり、柿本人麻呂歌集所出の十五首の最後の歌である。次歌の第千三百十一首からは作者未詳の歌が続き、再び衣に寄せる歌となる。
初句「雲隠る」は、雲に隠れる、の意である。
二句「小島の神の」は、小島にいます神の、の意。相手の親など恐れ多い存在を譬えている。
三句「畏けば」は、恐れ多いので、の意である。
四句「目こそ隔てれ」は、目にこそ隔たっているが、の意。係助詞「こそ」を受けて已然形「隔てれ」で結び、逆接で続く。
結句「心隔てや」は、心まで隔てていようか、の意で、反語である。四句の「目」と「心」が対をなしている。
へだつ:間を離す、隔てる
- 出典
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万葉集
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風吹きて海は荒るとも明日と言はば 久しくあるべし君がまにまに
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橡の衣は人皆事なしと 言ひし時より着欲しく思ほゆ