世間は常かくのみか結びてし
白玉の緒の絶ゆらく思へば
- 歌の意味
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世の中はいつもこのようなものなのか。しっかりと結んでおいた白玉の緒が切れてしまうことを思うと。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1321
詞書は前の歌に続き「玉に寄す」
固く結んでおいた白玉の緒が切れたことを思うと、世の中とはいつもこうなのかと嘆く一首である。白玉の緒を二人の契りに譬え、固く約束した仲が絶えてしまったことを、世のはかなさとして嘆いている。
玉に寄せる歌の五首目である。二句「常かくのみか」は第千三百二十三首の四句「常かくのみや」と似た句である。三句「結びてし」は第千三百二十四首の三句と同じで、この歌では緒が絶え、その歌では人は解くまいと詠み、対照をなしている。作者は未詳である。
初句「世間は」は、世の中は、の意である。
二句「常かくのみか」は、いつもこのようなものなのか、の意で、二句切れとなる。
三句「結びてし」は、結んでおいた、の意。第千三百二十四首の三句と同じ句である。
四句「白玉の緒の」は、白玉を貫き通した緒の、の意で、契りを譬える。
結句「絶ゆらく思へば」は、切れることを思うと、の意。倒置によって二句の嘆きの理由を示す。
よのなか:世の中、また男女の仲
を:玉を貫き通す紐
- 出典
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万葉集
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水底に沈く白玉誰が故に 心尽して我が思はなくに
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伊勢の海の海人の島津が鰒玉 採りて後もか恋の繁けむ