葦の根のねもころ思ひて結びてし
玉の緒といはば人解かめやも
- 歌の意味
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心を込めて深く思って結んだ玉の緒だと言えば、人が解くだろうか。解きはしない。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1324
詞書は前の歌に続き「玉に寄す」
心を込めて結んだ玉の緒だと言えば、他人が解くことなどあるまいと詠む一首である。玉の緒を二人の固い契りに譬え、深く思い合って結んだ仲は他人に乱されることはないという確信が表されている。
玉に寄せる歌の八首目である。三句「結びてし」は第千三百二十一首の三句と同じで、その歌が結んだ緒の絶えることを嘆くのに対し、この歌は結んだ緒を人は解くまいと詠み、対をなしている。作者は未詳である。
初句「葦の根の」は、葦の根が絡み合う意から、同音の「ねもころ」にかかる枕詞である。
二句「ねもころ思ひて」は、心を込めて深く思って、の意である。
三句「結びてし」は、結んだ、の意。第千三百二十一首の三句と同じ句である。
四句「玉の緒といはば」は、玉の緒だと言えば、の意で、玉の緒は契りを譬える。
結句「人解かめやも」は、人が解くだろうか、解きはしない、の意。「めやも」は反語である。
を:玉を貫き通す紐
たまのを:玉を貫き通した紐。契りの譬え
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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海の底沖つ白玉よしをなみ 常かくのみや恋ひわたりなむ
- 次の歌
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白玉を手には巻かずに箱のみに 置けりし人ぞ玉嘆かする